シリーズ「この人に聞く」
石田知紀さん (一級造園施工管理技士・二級建築士)

―自己紹介からどうぞ。
京都生まれの京都育ちです。京都といっても町外れの洛外ですが。美大でグラフィクデザインを専攻し、卒業後は家電メーカーのデザイン室でパッケージデザインを1年弱ほどやってました。
大学在学中から、実体は良く知らなかったのですが「環境デザイン」という言葉が頭のどこかにありました。そこで「環境デザイン」と言うモノをやってみたと思い、現在京大におられる森林工学の森本先生に相談しました。先生の紹介で造園コンサルタント(公園、緑地、環境等の計画・設計が主業務)会社にアルバイトで雇てもらい、その事務所で図面の描き方、植栽など全く素人から実務を通じて覚えました。
それから1990年に独立して今日に至っています。ですから、本業はあくまで造園・環境計画・設計ですが、グラフィックデザインもできないことはありません。
―専門学校の講師もされてますね。
4年前から梅田の創造社デザイン専門学校で教えています。インテリア専攻の学生相手に公園の設計とか、まちづくりなどの演習を主に担当しています。また、今年の(2004年)9月からは京都造形大学で、環境デザイン科の学生相手にCADとかプレゼンテーションのやり方を教える事になっています。僕は、「人に教える」というたいそうな立場にとても立てないので、教えるというより「一緒に考える、教えながら学ぶ」というスタンスでやっています。人に教えるってことは、教える側も得るものもたくさんあります。若い連中と接しているというのは面白いですね。最近の若い女の子はしっかりしているのに、男の子は、すごく頼りない。地に足がついていない感じがします。将来がイメージ出来てないって言うのか。これは男の方が夢見がちなんでしょうか?このことは今に限ってではなく、僕らもそうだったのかも知れませんけど。
また、教える時一番大切なのは、「答えを与えない。見せない。」ということだと気づきました。あくまで自分で考えさせることが大切なんです。今の教育を受けた人は、すぐ答えを欲しがりますが、入口まで連れて行って出口は自分で見つけさす。たいしたものはできなくても、自分の頭で考えることで成長するのです。
―最近のマンションの外構を見て、改善のキーワードは何でしょうか。
昔は建物だけをしっかりつくって、外構などはおまけのようなものでした。ところが最近では、日本庭園があったりして、凝りすぎているものも多いですね。後々のことを考えると「ちゃんと維持できるんかな?」と心配になります。花が咲いた後、葉が散ったあと、処分することまでを考える必要があります。やっぱり良いものを望むと、その分の手間・費用が必然的に生じるわけです。お寺の庭は年何回植木屋さんの手が入るかを考えると、大変さが想像出来ますよね。どうしても、管理維持という問題が大きく出てきます。そこで、大切なのが居住者の意識だと思います。マンションの外構・庭や公園を自分の庭だと思えるかどうかだと思います。隣の公園という意識ではダメです。管理会社など任せにせず、自分たちで手をかけて行くことが大事だと思います。労力を惜しまない。とくに植物は生きていますから。そういった面をどう考え、クリアーしていくかがポイントだと思います。











